顎関節症
首・頭の痛み
顎関節症とは?
顎関節症は顎(あご)を構成する骨、筋肉、靭帯それぞれのバランスが崩れることによって発症します。
顎関節周囲の痛みや不快感、口の開閉時に起こる運動障害を特徴とする症状です。
口の開閉やあくびをすると顎のあたりで『カクン』『ゴリ』のような異音(クリック音)が聞こえる、食べ物を噛んだ際に顎のあたりや耳の付け根・こめかみの痛み、頭痛が出る。
このような症状がある場合は顎関節症の可能性が高いです。
顎関節症はコロナ禍後から特に急増していると報告されており、形が合わないマスクによる圧迫、長時間のスマホ、巣篭りによる姿勢不良(猫背)、ストレスの関与も指摘されています。
日本人では2人に1人が生涯の中で経験するとも言われ、特に20~30代の女性に多く見られる顎関節症は軽い症状であれば自然治癒することもあります。
しかし放置しておいた為に重症化すると眩暈(めまい)や耳鳴り、首・肩こり、歯や舌の痛み、口が開かずに食事を十分に食べる事が出来なくなることもあるため注意が必要です。
顎関節症の原因は?
下顎骨(下あご)という骨と頭蓋骨の関節部分に位置している『関節円板』というクッションの役割を持つ弾力性のある軟部組織が
・変位(ずれる、外れる)
・変形(すり減る、潰れる)
・損傷(傷つく、壊れる)
することで顎の問題を引き起こします。
関節円板は円盤状の形により口を開閉する動き円滑にする役割があり骨と骨がぶつかるのを防ぎますが、関節円板が変位・変形・損傷したまま口の開閉が行われるために『カクン』『ゴリ』というクリック音や痛みが生じてしまいます。
それらを引き起こす原因として多いのが食べ物を噛む際に働く『咀嚼筋(そしゃくきん)』という筋肉の問題です。例えば、
・夜間の歯ぎしり
・噛みしめ
・噛み合わせ不良
これらが日常的に長時間、この筋肉に負担をかけることで顎関節のバランスが崩れ、関節円板の変位や直接の痛みの原因となるのです。
この他にも顎関節を包む関節包(かんせつほう)や支える靭帯の問題によって引き起こされたり、症状を聞きながら原因を突き止めることが重要です。
当院での施術
原因を特定して適切な施術を行います。
顎(あご)の筋肉や側頭筋(顎を引き上げる筋肉)が原因であれば鍼治療やUSボルテージ、ハイボルテージ等のオリンピック選手も使用する電療機器を使って筋緊張緩和・消炎処置を優先的に行いましょう。
鍼治療は鎮痛と深層部の筋緊張まで緩和する効果が高いのでオススメです。
また、猫背・ストレートネックといった姿勢不良の影響で首の筋肉の筋緊張が強まり顎の先端が上を向いていたり、顎が前方に引っ張られている事も多いです。
その姿勢が続くと顎関節に負担がかかり噛み合わせに影響するため、姿勢不良や首の筋肉に問題がある場合は筋膜リリースと仙腸関節調整を合わせた全身への深部整体を行うことで痛みを根本から取り除きます。